マレーシアの就職について
なんか書きたいことが多すぎて何から書いたらいいのか分からなくなったのでTwitter上でアンケートなんかさせていただいたら、やっぱり皆さん興味があるのは「マレーシアでの就職について」なんですね。
という訳で、今回はマレーシアでの就職について書きたいと思います(今回はちょっと長いですよ)
まず、僕自身の事を書いておきますが、日本以外で生活するなら何処が良いのかを検討していた時に、僕のキャリアと一番マッチングが良かったのがマレーシアだったのです。
その理由は「国策で特定の業種については優遇する措置をしているから」です。つまり、国外の優秀な人材がマレーシアに集まるように政策を行っているということです。ここにITが入っていました。(他の業種は何があったか忘れました。すいません。。。)
僕は元々日本でシステム開発とITコンサルの会社を経営していたので最初は「マレーシアに法人作ってそのままマレーシアで会社を経営すればいいや」と思っていました。現実はそう甘くはなかった訳ですけど。
でも、IT業界で働いていた経験があれば大卒じゃなくても(僕は高卒です)働ける会社が沢山あるのは事前に調べていました。何かITの資格があれば十分就職出来ます。もちろん大卒の資格があれば言うことありません。
さて、おそらくほとんどの方は僕のように起業を考えている訳ではないでしょうから、マレーシアで就職する方法を知りたいのではないかと思います。
マレーシアでの就職先は以下のような感じに分類出来ると思います。
海外で就職するにあたって一番の心配は言葉の問題だと思います。その辺を考えると日系企業がいいと思いますが、日本式の会社はやり方も日本式であることが多いので、正直僕はお勧めしません。だってサービス残業とかイヤでしょ?
で、英語でのコミュニケーションに問題ないなら外資系をお勧めします。残業とかないですし、休みも取りやすい会社が多いと思います。これはマレーシアローカル企業も割りと同じですね。ただ、ローカル企業は給与面でちょっと不利になることがあります。
では「具体的に就職活動ってどうするか?」って事になるわけですが、自分で会社の求人情報を探して各会社に応募して面接受けてなんてやってたら大変なので、まずは人材派遣会社に登録してしまう事をお勧めします。
自分で何でもやりたい方はこの辺のサイトで「Japanese」なんてワードで検索すれば割りと出てくると思いますので直接探してみてください。
さて、ここからは初心者向けです。「え?人材派遣なの?」って思われるかもしれませんが、EP(VISA)を発行出来る会社と出来ない会社というのがあって、就職する会社ではEPを直接出せないけど人材派遣会社からEPを発行してもらって働くっていう技が使えるのです。直接雇用だろうが人材派遣会社経由だろうが出る給料に変わりはない事が多いので特に気にしなくても大丈夫です。逆に人材派遣会社から来ている方が権限が大きい事があったりします。この辺は日本と逆ですね。
以下などが日本人の初心者の方にオススメの会社になります。
とか
Agensi Pekerjaan Career Medi (M) Sdn Bhd
など。
僕自身はアクセスしたことがないのですが、割りと色んな人からいい評判を伺っています。どちらの会社も日本語で対応してもらえるので心強いのではないかと思います。
ここからは個人的な情報になるのですが、特にオススメの人材派遣会社はこちら
僕の元部下(日本人です)が働いているので日本語での対応も可能です。こちらは直接行くのもOKですけど、僕あてにご連絡いただければ(Twitterからメンションください)お繋ぎすることが可能です(彼女がいつまでここにいるかは分かりませんけどw)
実際、今勤務している会社もここから紹介して頂きました。IT系ならホント強いです。
次に必要なのは「英文Resume」です。
初めて書く方も多いと思いますが、Resumeには書き方があるので下記サイトなどで調べながら書けば書けると思いますよ。
Resumeが用意出来たら人材派遣会社に連絡して面接の準備をしましょう。
「面接」っていうと敷居が高いですけど、マレーシアの面接ってお互いの情報を交換する会みたいな感じです。給与交渉も面接時にしたりします。
面接は現地でやる場合もありますけど、電話やSkypeで面接することが可能な会社が多いです。ちなみに僕はマレーシアで何社か面接してますけど、直接面接に行ったのは一度だけで、後は電話面接だけです。無事に受かった会社は全部電話面接ですね。
さて、ここまで読んできて、ピンと来た人もいるんじゃないかと思うんですけど、人材派遣会社に登録して電話面接(もしくはSkype等)で就職が決まるって事は。。。
「日本にいながらにしてマレーシアで就職活動出来る!」って事なんですよ。
これ大きいと思いますよ。
むしろ面接の日時を決めたり、アポイントを取ったりなんかはエージェントがやってくれますから、日本みたいに自分でやる必要もありませんし、仮に面接で落とされても次の会社を探してくれます。だからすごく楽です。この辺が人材派遣会社をオススメする理由です。
あとは就職が決まったら住む所を探してマレーシアに来ればOKです。会社によっては住居を借りるサポートをしてくれたりしますので各会社のエージェントに聞けばいいかと思います。
最後に「海外で就職なんて難しいんじゃないの?」なんて思ってる方も多いと思いますので実際の採用事情なんかを書いておきます。
冒頭からIT、IT書いてますけど、マレーシアで求められているIT人材って本気の専門職ではない事が多いです。基本的な事が分かっていれば大丈夫な会社が多いです。今時、メールやExcelなんかはIT企業に限らず使うわけですし、コレ見てる人はWEBを使っている訳ですからもう既に十分です。大丈夫、働けます。
ちなみに僕は前職で相当数の面接をしてきましたが、下は20歳から上は43歳まで採用させていただきました。上の43歳はたまたまそれ以上の年齢の方の応募がなかっただけで、会社としては55歳の方を採用した実績があるとHRから聞いています。
つまり、年齢なんて関係ないです。
要は「会社が求めているスキルを持っているかどうか」でしかありません。
ちなみに僕は45歳ですけど、普通に就職出来てます。IT業界では割りと有名な会社です。一緒に入社した女性は21歳です。同期です(笑)
ITのスキルよりも日本語がしっかり話せる事(読み書きも)の方が重要かもしれません。というのは日本人を採用する場合、日本語で対応出来るかどうかが問われる訳なのでネイティブジャパニーズという事自体が専門職と言う事になりますので。
僕は前職が管理職だったのですが、管理職であるがゆえに割りと普通にお付き合いする事が出来ない感じだったりして(だって上司だからね)壁を感じる事が多かったのですが、今は一般職なので若い人達と名前で呼び合っていて仲良しな感じでとても気に入っています。
ある程度の年齢がいっている方はその辺がネックになることがあるかもしれませんね。敬ってもらったりしませんから(笑)いい機会なのでプライド捨てましょう。
今回は長々書かせて頂きましたが、おそらく一般的に考えているよりマレーシアの就職って簡単だと思います。やってみるかどうかだけだと思うので、海外で働いてみたいと思っている方は是非トライしてみてください。
特に若い人は海外で働いてみる経験はとてもいいと思います。合わなければ日本に帰ってもいいですし、他の国にリトライしてもOKなので。
もし帰国する事になっても英語でのコミュニケーションがしっかり出来るようになっていれば採用してくれる会社も多いのではないでしょうか?無駄に日本国内で時間を浪費するくらい(特にブラック企業とかね)なら海外で働いてみることをオススメします。
では今日はこの辺で。
次回はIT企業の転職について書きたいと思います。
長文乱筆にお付き合い頂きましてありがとうございます。